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なんか温泉に行きたくなって、温泉ネタを書いてしまいました。そして、終わらなかった、と(泣)。
わたしはどれだけ兼続を絡ませていきたいと思っているのか、自分でも分かりかねます。
彼の所為で話が伸びちゃって、多分全部で3回?くらい?うーん。
今月中の更新は…もうムリかなぁ。どうだろう、がんばってみます、けど。
そして、こどもむそうも終わりました!うわー。
本当に書くとは。しかも終わるとは思わなかったです(思ってなかったのかよ)。
読んでくださった皆さまに感謝。こうやって1日ちょっとずつ書くのも面白かったです。
うわーこどもむそうどうしようなどと、酒を呑みながらおろおろしたのも良い思い出(早)。
むしろ迷子の子供とはどうあるべきかを小1時間も議論したのも…イエ、なんでもないですよ。挙句の果てにうっすらこどもたちの裏設定まで…。うん、はしゃぎすぎだったね!
でもまた何かネタがあれば是非。
こどもむそうは今度時間を見つけて、まとめて読めるようにしておきます。
ではではありがとうございましたVv
「ペンギンは非常に愛らしかった!まるで私のようだ!そうだ!今後はペンギンを上杉のイメージキャラクターに認定しよう!」
行きの車で酔ってしまった(そういえばそんなこともあった、随分昔のことのようだと左近は思ったのだが)佐吉を心配していた左近だが、車に乗り込むと佐吉はあっという間に寝息を立て始めた。
その後ろでは、梵天丸が弁丸を抱え込んで熟睡している。抱えられた弁丸の方から時折何か聞こえてくるが、多分寝言を言っているのだろう。
「よし!着いたら早速皆に報告だ!評定を開きペンギンについて議論する!」
与六一人が起きているだけで車の中はえらい騒ぎである。
皆って誰よ、評定ってどういうことよ。そう突っ込むのも忘れ、この朗々と響き渡る演説の中よくもまあこの三人は眠れるものだと感心せざるをえない左近である。
「いや待てよ、ペンギンも良いがシロクマも中々義心溢れる生物であったな!難しい問題だ。これは慎重に考」
突然止まった与六の演説に、左近は首を傾げる。さすがに相槌くらいは打つべきだったか。
動物園中に「義」や「愛」などと落書きした誰かさんの尻拭いにさっきまで雑巾片手に走り回っていたんでね、返事をする元気もないんですが。
ミラーを覗いて見れば、そこにはかくかくと大きく舟を漕ぐ与六。
電池が切れるように(むしろ、ヒューズが飛ぶようにか?)突然寝てしまった与六に、さすがの左近も困惑気味だ。
文字通り起きている間はずっと喋っているんですねえ。
車を路肩に停めると、毛布を取り出し適当にではあるが皆に掛けてやる。ついでにぐらぐらしている与六をきちんと座らせ、弁丸を締め付けている梵天丸の腕を緩めてやり。
ま、寝顔は皆さん可愛いんですがね。
苦笑しながらなるべく静かに運転席に戻る。夕暮れの色が混じり始めた午後、静かになった左近の車はゆっくりと滑り出した。
「左近、おれはきもちわるいのだ」
「な、ちょ、殿、寝てた癖に酔ったんですかい?」
その左近の車から再び姦しい声が聞こえ出すのは、そう遠いことではないのだが。
~おまけ~
「べんまる、ただいまもどりましてございます!」
「おお、戻ったか弁丸」
誇らしげに玄関で叫ぶ弁丸を父・昌幸が出迎えた。
「べんまるは、くまをみました!それにおべんとうも、たべました!あと、さこんどのが、かべなどをふいておられました」
昌幸の周りをぐるぐる回りながら、弁丸の報告はあちこちに飛ぶ。それでも昌幸は気にせず、笑みを浮かべながら話を聞いてやっている。
「弁丸、熊はどうじゃった?」
「つよそうにございました!あれをとくがわのいえにはなてば、いえやすのくびもとれましょう!」
「そうか!それでこそ真田の子よ!」
また何か物騒なことを息子に吹き込んでいたらしい昌幸。それでこそ真田の父である。
「さて、後で左近と伊達の子倅に菓子折りでも持って行ってやらんとな。ほれ、迷子になった時には世話になったじゃろう、弁丸?」
この父はどこまで知っているのか。だが幼い弁丸はそんなことを疑問に思うこともなく
「はい、ちちうえ!」
元気に頷くのみであった。
辛抱堪らずパパを出してしまいました。わたしの真田パパのイメージなんて大概こんなものです。
少なくとも1人1回は可愛らしい(自分にとって)エピソードを入れようという目標があったのですが、与六は…。
ぐ、ぐらぐら寝てるところが、辛うじて…だめか(笑)
お付き合いありがとうございました。