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鍵を開けてもらって新居の細々とした寸法を測りに行って参りました。
カーテンとか絨毯とかが分からないと何も入れられないのだもの!
ガスや電気も大変ですね。ええ、でも水道が一番大変でした。わざわざ市役所に行かなきゃいけないなんて!
もういいよ、明日行けたら行くよ…。
でもこれ、遠方からの引越しだったらどうするんだろう…。
そういえば前に引っ越してきた時には一晩水が使えなかったっけ。
風呂は当然ですが、トイレも使えず、コンビニも徒歩10分という中、
「引越しとりあえず終わったー!いえー!」と大酒を飲んだわたしは勇者だったと自分でも思います。
つづきはこどもむそうです。
こどもゆうえんちに行きたいと急に走り出した佐吉だったが、子供の直感とは恐ろしい。
地図などは何も見ていないはずなのに、佐吉が飛び込んだ門の中は正にこどもゆうえんちだった。
「とうぜんなれば、さしてよろこぶこともない」
な、左近、と得意気に振り返ったものの、誰もいない。
弁丸も、ついでに梵天丸も与六もいない。
そういえば先程左近が何か叫んでいなかったか。もしかしてもしかして。
俺は迷子になったのではないか?
慌ててきょろきょろ周りを見渡す。
さして有名でもない(そんなことは佐吉には分からなかったが)小さな動物園、しかも平日、タイミング悪く人影は見当たらない。
「さーこーんー!」
大声で叫んでみたが、自分の声に答えてくれる人がいないという事実は思いの外佐吉をぞっとさせるものだった。
「…左近?」
大声で叫ぶから悪いのだ。小さな声なら怖くないかも。そう思っても、やはり結果は同じ。
何だか寒くなってきた気がする。佐吉は小さな手をこすり合わせた。それにさっき擦り剥いた膝が心なしか痛い。
もうおれはだめだ。しんでしまうのかもしれない。
どうしよう。
こどもゆうえんちにいきたいなんていわなければよかった。
左近のはんばーぐも、とらなきゃよかった。弁丸はきっとおれがしんだらなくだろうな。
よくわからないけど、与六のはなしもきいてあげればよかったのだ。梵天丸におこったりしてわるかった。
…きっと、もうだめだ。
さらばだ、さこん。おまえはしぬな。ちちうえとははうえと、あとあにうえに、よろしくいっておいてくれ。
「…ふ、うぇ…」
その場にしゃがみこむと、ぼたぼた涙が零れ出した。
「さ、こん」
膝を抱えて本格的に泣き出しそうになったその時。
「ここにいたか!佐吉!この私にこれ程心配をかけるとは、全くお前という奴は!そんなお前に暴れん坊二号の名を授けよう!」
「だからあんた、何もしてなかったじゃないですか!折角の感動の再会に水ささないでくださいよ!ってか殿!大丈夫でしたか?」
なんてことだ、おれはもう、しぬかくごもきめていたのに!
何だか気に入らない。まず与六に突っ込む左近が気に入らない。それに与六が新しいアイスを持っているのが一番気に入らない。
「これか?これは左近が先程義の心を発揮して買ってくれたのだ!お前も買ってもらうといい!」
「売店の前からあんたが動かなかったから買ったんでしょうが!殿、お怪我はないですか?」
佐吉はまだ涙が残る目で左近を睨み付けると、差し出された左近の手を思い切り噛んでやった。
「ぐあああ!痛い痛い!殿!ごめんなさい!よく分からないけど、左近が悪かったです!」
「ふん、わかればいいのだ」
その後、遊具で遊んだりアイスを食べたり、ここぞとばかりに甘えまくる佐吉の所為で、弁丸と梵天丸の捜索は大幅に遅れた。