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昨日はさんざん呑み屋で大騒ぎをし、挙句カラオケまで行ったので、大変に消耗しました。
ええ、呑み屋で、ノルマンディ上陸作戦と永世中立国とP-39(戦闘機です)の話をね、ずっとね。どういうトークだよ!と誰か優しく突っ込んであげてください、可哀想だから。

やっとこさ、こどもむそうの続きが書けました!いっぱいお休みしちゃってごめんなさいです。

野菜嫌いの佐吉にとって、青果コーナーはあまり楽しいところではない。
ただ山と積まれたバナナには少しうっとりしたし、スーパーの一角を覆っているかのような強い苺の香りには胸をときめかせた佐吉である。
(ふむ。いちごをかうのも、わるくないな)
よりにもよって一番高い苺に伸ばしかけた(勿論それをこっそり見ていた三家老は皆気が気ではなかった)佐吉の手が、ふと止まる。

(えっと、おれは、なにをかうべきだったか)
カゴを持って立ちすくむ佐吉の異変に三家老が気付いた。

「どうなされた、殿!腹でも痛いのか?」
佐吉持病の痢病が出たのかと手に汗握って見守る三人だが、勿論今出て行くことは出来ない。
しかし陰ながら何かしてやれることはないかと佐吉の一挙手一投足を見守っているのである。例えばトイレの場所を前もって探してみたり、そうでなくても「おいたわしい!」と叫び只々涙ぐんでみたり。

そんな家老達をぶっちゃけ気持ち悪いと思いつつ背後から様子を窺う人影。
「…貴様ら、このようなところでいい迷惑ぞ。何をしておる?」
うっかり人攫いか変質者と間違えそうになったわ、とぼやきながら左近を足蹴にしているのは梵天丸だった。

「な、人聞きの悪い!変質者ってどういうことですか?!」
「どういうこともこういうことも、その面、鏡で見てみろ!いい大人が餓鬼の後を付け回しおって、貴様ら立派に変質者じゃ!」
これが佐吉のみに向けられていると分かっているからこの程度で済んでいるのである。もしもこれが弁丸だったら三家老など問答無用であの世行きだろう。まぁそれはさておき。

「何ぃ!この我々の殿への忠義、分からぬか!」
「ええい、分かりたくもないわ!大体佐吉めは何をしておるのだ?」
佐吉への忠節を語りだした兵庫助と、それに反論する梵天丸の口を塞ぎ(その間、買い物中の主婦の方々には胡乱な眼差しを送られたが、左近がへらへらとうすら笑いで乗り切った)趣旨を説明すること数分。

その間、佐吉は苺の前に突っ立ったままである。
「ふん、佐吉のお使いの監視か。御苦労なことだな」
家老達の目的が分かれば(実は結構本気で変質者説を支持していた梵天丸である。一応、佐吉のことも心配しているのだ)どうということはない、さっさと退散するに限る。そう言いたげな梵天丸に左近が絡み付いた。
「殿が!殿が何かお困りになっておられるでしょう?あんた、助けようって気はないんですかい?!」
「ないな」
「何という恐ろしいお子じゃ!」
「うむ、我らが殿の危機を目の当たりにしても心動かされぬとは!鬼子!正に鬼子じゃ!」
あっさり答えた梵天丸相手に繰り出される、大人気など微塵もみられない三家老による非難。

暫く聞いているうちに、儂そんなに悪いことをしているかのう?などと思ってしまうから不思議だ。
結局根負けした梵天丸が、佐吉に状況をそれとなく聞いてくることで話は落ち着き、そうと決まると家老三人は急に掌を返して梵天丸の手を握り締め爽やかに頷いたのだった。


三家老、うざいですね!(いっそ清々しく言ってみたらどうだろうと思ったのだけど、うざさは変わらないですね)
あと、梵天丸を出してしまいました。三家老ではこの問題に対処できそうになかったのです…子供に頼るなよ。
左近達に変質者を自覚させたかったのですが、無理でした(笑)。というか、三家老、梵天丸に容赦しなさすぎで、自分が泣けました。

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