手足の荒れが酷くてしんどい、という話を昨日ちらっと書いたのですけど、さすがに病院嫌いのとうこでも、こりゃいかんとやばいんちゃうんか、と思いつつ、掌にじんわりにじみ出てくる血を見ながらも(というかこのままじゃ製本中に血が付くよ…)それでも決心つかないのが人情と言うアレで、もやもやしていたら家人に言われました。
「脳内直江医院が現実にあればすんなり病院行くのになあ、お前」
なななななんですとおおお!!!!直江がお医者さんですと!
だってそれじゃあ、患部は手なんだから、直江が私の小汚え手を取って…くれ…るの…?
いやああああ!駄目!こんな荒れ放題の指なんて見せられない!治ってから行く!あと十年若返ったら行く!服買って美容院行って髪切って、ちゃんとお化粧していく―――!!!!
とまぁ、その時のあたしは我を忘れて叫んだのですけど、自分でもそんな言葉が出てきたことが何より不思議でね?
指も服も髪型も、これまでちっとも気にしたことなかったのになあ。おかしな話だなあ。ああ、そうか、これが恋なんだー(ちょ、おま)と、30年以上生きてみてやっと分かった。恋すると息すら吸えなくなるって本当だったんだ!背中をさすってもらい、やっと息が出来たよ…ああ、もう本当自分気持ち悪い。けど本望。