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今度の三国って、そいえば姜維出るのかな…。
という話を考えていたら長くなってしまったので、畳みます…。
演義正史ごっちゃまぜ、しかもうろ覚えの上、偏見だらけですので、その辺はご了承くださいまし。
姜維がリストラされた時には泣きました。
けど今回は普通に「ま、6はキョン吉も復活するでしょ」なんて思ってましたが…。

ようく考えたら、新勢力晋なんだよね。
(あれはあれで良いけど)ファンタジー過ぎる、皆が皆天下取っちゃうエンディングまっしぐらな5はさておき、4でも五丈原がラストステージだった訳で、だから姜維も割と取り乱すことなくプレイ出来た訳で。
もしかしたら6では蜀が滅んでいく幾つかの戦や、どーしようもない北伐、内部のどろどろが描かれる可能性もないわけじゃなくて。
それで本当に姜維がプレイ出来るのか…
いや、勿論リストラ返上されたら嬉しいけど、魏も呉も好きだから、とりわけ蜀の滅亡だけを見たくないって訳でもないんだけど、それにしてもあの姜維の最期を直視できるか自信がなくて、けど、まあ晋が出来るってことはそういうことで。姜維のシナリオだったら恐らく、考えるまでもなく蜀の天下で終わるんだろうけど、他の人だったら…司馬家の皆さんのシナリオとか。あああどうしよう。
私の、この手で、姜維と、何より劉禅に引導を渡さなければいけないとか、どうなの?出来るの?本当に?

なんつーか私は劉備より、正直なところ劉禅が好きです。何でかは分からない。
もしかしたら若かりし頃(笑)「趙雲が長坂で劉禅を助けなかったら蜀は滅んでなかった。趙雲はそういう意味では蜀を滅ぼした一人だ」という何かを読んですんごく憤って劉禅は駄目な子じゃないよ!と思った、ということが尾を引いているのかもしれないなーとも思うんですけど。

それは結果論であり、蜀の滅亡を劉禅だけに押しつけてんじゃん!という反論が浮かぶほど大人ではなかったんですね。まさかそんなちったい頃ではなかったと思いますが、私と三国志の初めての出会いは「治水」も碌に読めなかった年齢ですから、その辺は察してください。(あ、ゲームの話です。当時はパソコンの三国志をちょびっとやっただけだけど。ついでに「いなご」は平仮名だったので読めた訳で、いなごは恐ろしいという価値観を植え付けられたのもその所為)

なんつーか、蜀ってすんごく特殊に見えるんですよ。あの三国の中ではとりわけ異質、というか。
例えば曹操さまなんかを見ても、彼の成り上がりっぷり(成り上がりとか言ってごめんね。劉備と孫権と曹操さまだったら一番に曹操さまのこと好きなんだけど)には納得できる。孫家なんか言わずもがなですよ、孫子の子孫という眉唾ものの話はさておき、名家だし。もともと太守だし。

今よりずっとずっと情報のやりとりが少なかった時代です。
国家の人口が2/3まで落ち込んだ(諸説ある中の一番酷い数字だけど)なんて驚くべき話がまかり通る時代です。これは近現代では想像もつかん状態です。
そういう世界に彼らは生きてた訳で、なんつーか、その中でも蜀って奇跡に近いんです、気持ち的に。

曹家は、先程成り上がったなんて言い方をしましたが、成り上がるだけの基盤があったのでしょう。間違っても彼らは農民でも罪人でも草鞋売りでもなかった。大体曹操さんが若い頃袁紹と花嫁泥棒して遊んでた、って話を考えれば(遊びの内容はさておき、だw)あの袁家と交流があるってことは、有力者だったってことですよね。
孫家もそうです。
そういう家々の気風って確かにあるんです。そして今のように、そうしたものが簡単に構成される時代でもなければ、なくなるような時代でもない。晩年の孫権に、しっかりしろよ碧眼児!って言いたくなるのも、魏のその後の皇帝達に、寂寥感とはまた違う、あーこりゃ司馬家にクーデターされてもしゃあないわって気持ちがあるのもそれだと思います。
人の上に立つ才云々ではなく、そもそも彼らには、もっといえば彼らの家なり何なり、バックボーンに、そうあるべきだという土台があった、というか。そういう状況で生まれ暮らし、そうして培われた曹家或いは孫家の揺るがぬ気風は、確かに感じられる。

けど蜀は、草鞋売りのおっさんがある日皇叔になり、そこからはもうあり得ない展開に思えてしまう訳ですよ。なんつーか、それが奇跡。義とか大徳とか任侠といえば聞こえはいいけど、蜀の初期メンバーなんて…もう…www罪人とかね。趙雲ですら山賊紛いのことしてますし。ってか、あたしにはそう見えるんだけどw「劉備殿を追って公孫サン殿のところを飛び出したはいいが、劉備殿の行方は分からない…しかしここで諦めてはいけない。いざ、趙子龍の槍捌きで、山賊紛いのことをしても、明日を開かん!」みたいなね。うそうそ、趙雲大好きなんですよ。

まーそれはさておき、そんな劉備が蜀漢の皇帝になった、というのは確かに歴史のロマンではありますが、曹家や孫家が持っている、家の重みのようなものを劉家はあんまし持っていないように感じるのです。
あ、劉勝の末孫、くらいか。でもそれだって血筋への誇りってだけで、土台がなさすぎる。思想的には、世代に寄ってよっかかる場所が変わっていくような現代とは違うんですから、それがどういうことなのか、考えればなんとなーくですけど、分かります。
曹家や孫家が持っている、「あたりまえに権力を(良くも悪くも)使う」という風習が、劉家には、なかったんじゃないかと。劉備はそれを大義とか志とか野望とかを糧にして成し得た訳ですけど、劉禅は恐らく全く違う(と勝手に想像してる)
生まれついての蜀漢の皇帝になれるだけの、何かが圧倒的に足りないというか。それは器でも才気でもなく。

そんな彼の双肩に奇しくも乗っけられた、斜陽の帝国の重みは、如何ばかりだったか、と思うと、本当に擁護してあげたくなります。城壁の上から、見渡す限り広がっている街並みを見て、彼は空恐ろしくならなかったんだろうか、とも思います。視界に入る全ての人の命を、自分が握っているんだもの。
彼の最後の決断を、「父やかつての蜀将達(そして正に今姜維)が守ったものをあっさり放り出し、のうのうと魏で暮らした」と言えばそれは暗愚の象徴のようですし、「父やかつての蜀将達が最後に守りたかった民を守ることだけを考え降伏した」と言えば英断になるんです。どっちかは分かりませんし、どっちかに決めなきゃいけないことでもないですし。
つまり私にとっての劉禅は、庶民としての血を受け継ぎながらも父が皇帝になってしまったが故に玉座に座っていただけで、あくまでも普通の人、なんです。
そんな人が戦の渦中に置かれ、権力争いを目の当たりにし、命乞いをするという波乱は、同情に値する、と言ったら変ですけど、それに近い。劉備と違って、劉禅自身が望んだことではないですから。つか、劉禅が望んだことは、民と自分が生き永らえること、それだけじゃねえか…。

一方の姜維は、どうしたって武官なんですよね。
孔明の弟子みたいなところもありますけど、やっぱり武官なんです。戦場で敵を殺してはじめて武功が貰える人。戦がなければどうすることもできない。

それでも姜維の最終目標が「孔明のように国を支えること」だったら、昇り詰めなければいけないわけです。武官だけでなく文官にもかなり幅を利かせられる人物にならなければ、孔明と同じ土台には立てない。けど彼には武功を立てるしか方法がない。つか、そもそもそんな立場、どうやってもなれない、だって丞相は蜀の永久欠番だもん。そもそも文官だしなあ。
実質蒋エンがその位に付いた気がしますけど(記憶違いだったら申し訳ない)、それだっていくつもの官職を兼任してやっと、ですから。
後ろ盾も何にもない姜維にとっては至難の業じゃないかなー。あの頃は故郷が何処かとか大事だったらしいし、天水出身だし、もともと蜀にいた豪族との兼ね合いもあっただろうし。そうすると、最後辺りの「なんでこんな憑かれたように北伐してんの」ってのも何と言うか…分かると言うか…それしか道はないというか…。それが切ない。

がむしゃらに上を目指すにも、まず戦ありきの麒麟児と、あの制約された時代の中で権力なんて意味も分からずに一国の主になった劉禅が、それぞれに歩み寄って懸命に手を取ろうとして、時々反目したりして、その結果としての、アレ、でしょう?
それは、晩年の孫権と陸遜のあれこれより切ない。正直、重い。

三国志なんて所詮孔明が主人公で、五丈原で終わると言っても過言じゃない、とか聞きますけど。確かにそうですけど。
でもさ、数多くある蜀中心の本の中で最後の最後のあの混乱を具に書いたものを本当に読みたいかと言われたら私は首を横に振らざるを得ない。直視できない、そのくらい重い。もうロマンどうこうの話じゃねえ。もう何が何だか。

けど晋が出る以上、舞台が三国終焉期になるのは必須で、そうしたらきっと姜維を追い詰めねばならぬシナリオがあることも分かってて、それでもすこーしだけ、もしも姜維が登場しなかったら蜀の滅亡は少しだけソフトな感じになるかもしれないと、すら思って(だって劉禅が脱モブなんて本当はあり得ないと思ってるから。愛はあってもさすがに…そこまでは思えない)あーでも復活は本当に心待ちにしてるんだけど、とか、もうどうしたらいいか分からない。三国を好き過ぎるのが問題、それも分かっている。私、三国志は初期の方が好きだと思ってたけど、案外後半も好きなんだなーと実感した次第なんですが。

今思えば、悪来の4シナリオは好きだった。
あのエピソードだけ見ると、女にうつつを抜かして悪来死なせちゃう曹操さん、どうよ?なんだけど、悪来の気持ちのよい性格も相まって、もー御大将はしょーがねなあって笑ってプレイ出来た。大体悪来をプレイしてるんだから、生き残るしね。
姜維復活してくれるなら、そーゆーのがいいな。姜維頑張ったね、他の蜀のみんなも頑張ったし、劉禅も違う方向でちゃんと頑張ったし決して暗愚じゃないよね、って思えるシナリオが良いなあ。仮に晋の誰かのシナリオでも。

けど、真面目に考えても姜維の変換するとき「生姜維新」って打つもんだから、ものすごい美味しい生姜のこととか考えちゃっていまいち考えがまとまらないのだよ。
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