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子供を産んだ時、たくさんの人が祝ってくれましたが、一足先にお母さんになっている友人たちの喜び方が私には不思議でした。
喜ばしいことを相手に伝えるには、その相手が家族であるか親友であるか、或いは友人恋人知人同僚、その関係に相応しい態度というのが(個人差はあれど)存在すると思うのです。しかし、すっかりお母さんが板に付いた友人たちの祝福の仕方というのは吃驚するほどで、正に我が事のように喜び、労わってくれるのです。一年前、出産を終えたばかりの私は、不思議に思いながらも有難がるだけでした。あー、お母さんと言うのは人様の子供も可愛くて仕方ないんだ、そんな風に思ってました。

まだまだ分からないことだらけですが、育児にはしんどい期間が必ずあると思ってます。その時期は人それぞれでしょうが、私は出産後半年の間、今だから言いますが辛くて仕様がなかった。子供が可愛くて仕様がないのとは全く別に、昼間は子供とふたりぼっちで泣き続け、夜になると怖くて暴れるという繰り返しでした。こんなぎりぎりの状態で、明日、自分が完全におかしくなったらどうしよう、という不安の中で思いました。私が子供を産んだ時彼女たちがあんなに喜んでくれたのは、同じように苦しむ仲間が増えたからじゃない?身体は痛くて思うように動けない、子供は泣き止んでくれず事情を知らない人からは好き勝手に言われ、毎日毎日子供とふたりぼっちで、しかも先は見えない。きっと世の中のお母さんは、多かれ少なかれ似たような経験をしてるんでしょう。だから、彼女たちはあんなに喜んだんだろうと思ってました。

しかし不思議なもので、ある日見えなかった先がふと見えるようになるのです。あれ?今週私泣かずに過ごした!と気付くのです。相変わらず身体はしんどくて、朝階段を降りるときは痛さでへっぴり腰ですし、一時間でいいから寝かせてくれ、今!なう!!!と思うことだってまだ多い。でもこれまでは、「ああ、もう!!!」と思ってたことが、苦笑いではあるけど笑いながら対処できるようになって、言葉は通じないけど子供の言ってることが割と正確に分かるようになって、絵本に夢中の背中を見て、なんだよ~一緒に遊ぼうよ~一人で本読みたいのかよ~いいもんお母ちゃんDSやるから~くらいの余裕が出来るのです(直後にDSをとられるのはお約束なので本気でやりませんが)。いつの間にか、世の中の子供全てが可愛く見えて、ウチの子だけでなく余所の子とも遊ぶのが上手くなってきて、やっとあの時のお母さんになってた友人たちの真意が分かるのです。

お母さんになるとウチ余所関係なく子供が可愛いというのは当然の話で、それと同時に余所のお母さんも特別なんです。そりゃ、性格や態度が自分とは合わないお母さんもいますし、育児観には共感できないってお母さんも多い。ふと嫌な光景を目にしてしまって怒りを覚えることだってあります。
でも基本的には、私よりも一日でも、一時間でも長く母親を続けているという事実だけで尊敬に値する。
ウチの子よりちったくってふわふわな赤ちゃんを抱っこしてるお母さんを見ると労わりたくて仕様がなくなる。
なんか、そういうもんなんです。彼女たちは別に仲間意識でも何でもなくて、とっても純粋に喜んでくれて、何より労わり激励してくれてたんだと思います。

というわけで、わたしのいっちばんの友達が、先日、お母さんになりました。
メールに添付された写真のちっちゃいちゃんは、ふわふわであったかそうで、でも変に表情がたのもしい、真白なおくるみの似合う、うまれたてほやほやのちっちゃいちゃんで、わたしは嬉しくって嬉しくって仕方ありません。とってもとってもおめでとう!
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